鳥インフルエンザにリレンザの有効性と検査キット

インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型などの種類があります。鳥インフルエンザは、このうちA型のウイルスが鳥に感染して起こります。カモやアヒルなどの水鳥は、ほとんどの場合、感染しても病気にはなりません。しかしこれらの鳥の糞を媒介にして、ニワトリやウズラなどが感染すると、致死率の高いインフルエンザを発症することがあります。こうした高病原性鳥インフルエンザが流行すると、養鶏業が壊滅的な被害を受けることもあります。
鳥インフルエンザは原則として人には感染しません。しかし少数ながら、鳥インフルエンザのウイルスを受容する人もいます。ウイルスの遺伝子が変異して、受容しない人へも感染するようになると、大流行する危険があります。
抗ウイルス薬リレンザは、A型とB型のインフルエンザウイルスの増殖を阻害します。鳥インフルエンザはA型なので、リレンザが効力を発揮します。ただしリレンザは、発症してから時間が経ちすぎていると、効き目がありません。インフルエンザの症状を抑えるには、できるだけ早く服用することが重要です。
インフルエンザの初期は風邪と似た症状なので、診断の決め手はウイルスの検出になります。デンカ生研は日本で初めて、インフルエンザウイルスの迅速診断キットを開発しました。ウイルスの検出システムは他にも何種類かありますが、デンカ生研のキットは専門の検査機関用ではなく、医療現場での使用を目的にした製品です。ですから簡単に検査できて、短時間で結果が出るという特徴があります。この商品がヒットしたため、多数のメーカーが同様のキットを輸入発売するようになりましたが、デンカ生研では自社内で改良を重ね製造販売しています。